うさぎ よくある消化管の病気:毛球症、うっ滞

うさぎの病気の中で、最も多いといわれている消化管の病気(消化管うっ滞、毛球症)について、まとめました。原因、症状、治療、予防を網羅。

うさぎの消化管トラブルの原因の多くは、以下の二つです。

  • 食べ物
  • ストレス

この二つの原因がほとんどを占めているのではないかと思われます。いずれも飼い主による環境改善の可能性が大きなものであるので、正しい知識を身につけて、消化管トラブルからあなたの大切なうさぎを守りましょう。

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消化管うっ滞、毛球症とは

うっ滞 ≠ 毛球症

以前は「うさぎはネコのように飲み込んだ毛を吐き出せないので、お腹の中の毛をうまく排泄できなければ毛球症になります」と、聞いていました。

また、うっ滞とは「本来流れるべき物が流れずに停滞すること」を言いますが、少し前までは、うっ滞はほぼ毛球症と同じと考えられていたようです。

それで私も、うさぎのグルーミングで飲み込んだ毛がお腹の中で固まって毛球を作ると毛球症になってしまうと思い、なのはっちにせっせとパパイヤなどのタンパク分解酵素を含むものを与えていました。

けれども最近はちょっと変わってきたみたいですね。

毛球症の原因は、毛を飲み込むことにあらず

確かに毛がうさぎのお腹の中で固まって、胃腸をうっ滞させる「毛球症」は多発していますが、原因を「毛を飲み込むから」と考えるのはちょっと違うようです。胃腸が活発な蠕動(ぜんどう)運動をしていれば、毛を飲み込んだとしても上手く排出されます。

しかし胃腸の蠕動運動が弱くなると、毛だけではなく食べたものも上手く排泄できなくなり、胃腸内に食べた物がうっ滞します。消化管うっ滞とは、消化管内の排泄されるべき物が排泄させず、停滞している状態のことをいいます。つまり、その停滞している物に毛がたくさん含まれていれば、毛球症というわけです。

いろんな呼び名(病名)があれど、いずれも消化管機能障害

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他にもうさぎの消化管の異常を表すものとして、「急性胃拡張」、「鼓腸症」、「盲腸便秘」などがあります。

これらはすべて消化システムの異常によるものですが、獣医学的に病名として分類されているわけではありません。これらは病院で診察を受け、症状や触診、レントゲン写真などから推測される消化管障害であり、獣医師によって呼び名が変わると思われます。

したがって呼び名は大きな問題ではなく、すべては消化管が上手く機能していないために起きている状態だととらえましょう。

症状

消化管うっ滞でよく見られる症状は、

  • 食欲低下
  • 元気がない
  • うんちが小さくて少ない
  • うんちが毛でつながっている
  • 落ち着かない様子(身体を曲げたり伸ばしたり)
  • あまり動かない
  • 歯軋りをする

などです。

これらの症状がいくつかあてはまる場合には、躊躇することなくうさぎが診れる動物病院を受診しましょう。様子見は厳禁です!なぜならうさぎにとって、食欲の低下は命取りだからです。病状によっては数日、早いときには数時間のうちに死んでしまうことがあるそうです。気がついたときに、できるだけ早く獣医師に見てもらってください。

田園調布動物病院のサイトに、消化管うっ滞になったうさぎの身体に何が起きているのかがよくわかる解説とエックス線写真が載っていますので、参考にしてください。linkウサギの胃腸疾患

原因

消化管うっ滞の原因は、大きくわけると1.繊維質の少ない食事、2.ストレスです。以下、順番に説明します。うさぎは草食動物なので、草をメインに食べて必要な栄養素を消化吸収しています。

草(セルロース・繊維質)の消化吸収のシステムについては、下記リンク「うさぎが食べてもよい野菜・果物・野草 & 食糞のはなし」の記事中にある「3.うさぎの食餌に対する考え方」「4.うさぎがうんちを食べる(食糞の)理由 共生」に書いていますので、参考にしてください。

いろいろな野菜や野草などを食べさせてあげたい、でもこの野菜はあげてもいいのかな?の疑問を解消!知らずにあげた食物がうさぎの身体に害を及ぼすこ...

繊維質の少ない食事

うさぎのような草食動物は、繊維質をたくさん摂取することにより、胃腸内の働きを正常に保つ身体のしくみになっています。草食動物が草しか食べないのに、立派な体つきをしているのは、体内でセルロースを分解して得られる栄養素で筋肉を作ったり、身体の調子を整えることができるからです。

人間はセルロースを分解するセルラーゼという酵素を持っていません。うさぎも持っていませんが、腸内にセルラーゼを持つ微生物をたくさん住まわせているのです。その微生物のおかげで、うさぎは食べた草に含まれるセルロースの分解物(栄養素)を吸収し、健康な身体を維持できるのです。

自然界で暮らすうさぎたちが食べているものは、草や樹皮や柔らかい枝などです。飼いうさぎもそのような繊維質中心の食生活をすることで、腸内の微生物による消化活動が活発になるのです。

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飼いうさぎの場合、自然下ではありえないような食生活を送ることが可能です。たとえばうさぎ用のクッキーだとか、ドライフルーツ、繊維質の少ないペレットなどで、毎日暮らすことができるのです。

これらを与えすぎると、セルロースを分解してくれる微生物が弱ってきて、活動が鈍ります。うさぎに益のある微生物(善玉菌)は繊維質をエサに生きているからです。砂糖や小麦粉が多い物を食べ過ぎると、悪さをする微生物(悪玉菌)のほうが活発になってしまいます。

悪玉菌が優勢になると、善玉菌であるセルロースを分解する微生物が少なくなります。これにより消化活動が鈍ってしまい、胃腸の動きが停滞します。胃腸の動き(蠕動運動)が停滞したら、お腹にガスが溜まり、食べたものも停滞します。結果、ウンチが小さくなったり量が少なくなります。これが消化管うっ滞です。

お腹の調子を整える(善玉菌を増やす)と食欲が出て排泄がスムーズになり、うさぎは健康でいられます。お腹の調子を整えるためには、繊維質の多い食べ物をうさぎに与えなくてはなりません。

ペレットの種類は豊富にありますが、その中でも繊維質の多いペレットがおすすめです。また牧草嫌いのうさぎには、香りが良く嗜好性が比較的高い牧草がおすすめです。おすすめのペレットや牧草は、このページの最後の章5.予防の中で紹介します。

ストレス

うさぎはストレスに弱い生き物です。どんなことにストレスを感じるかは個体差がありますが、以下のようなことがストレスになり得ますので、参考にしてください。

  • 1つのケージで他頭飼い
  • 暑い、寒い
  • 周囲の騒音
  • 部屋の模様替え
  • 外出(うさんぽ:うさぎを散歩させる)
  • 他の動物がいる(特に自然界では脅威を感じる肉食動物)
  • 相性の悪い別のうさぎが近くにいる
  • 嫌がることをする(抱っこ、グルーミングなども)
  • ペレットや牧草が変わった
  • いつもと違う音がする
  • 知らない人が来た
  • 引越し

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「えぇ?!そんな~><;」と思われるでしょうが、これらは個体差があり、平気なうさぎもたくさんいます。ここに挙げた以外のことがストレスになるうさぎもいますので、参考程度に受け止めてください。

ちなみに我が家のなのはっちは、爪きりの音が嫌いでした。自分(うさぎ)の爪が切られることではなく、家族の誰かが爪を切るとスタンピングをしていました。特に私の爪を切る音を一番嫌がりました(笑)。いつもなのはっちの顔色を伺って、隠れて爪を切っていました。それでもかすかに聞こえたらスタンピングで主張していました。

飼っているうさぎを観察して、何にストレスを感じているのかがわかったら、改善できる方法がないかを検討しましょう。「慣れさせる」方法もありかもしれませんが、どうしても苦手とするうさぎもいることを理解してあげてください。無理強いは禁物です。

治療

動物病院での消化管うっ滞の治療、家での看護についてまとめました。

動物病院でできること

動物病院でできることは、内科的処置と外科的処置です。病院を受診したら、まず獣医師がうさぎのお腹の中で何が起こっているのか、そしてうっ滞の原因を調べます。その上で内科的処置と外科的処置のどちらを取るべきかの判断をしてくれます。

内科的処置

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内科的処置は、お腹の調子を整えるお薬で症状を緩和していきます。その他脱水症状を起こしていたら点滴をして、何も食べていない状態が続いているならうさぎの状態を見つつ強制給餌などの処置も考えられると思います。一刻を争わない状態であれば、ほぼ内科的処置が取られます。

外科的処置

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外科的処置は、手術によりお腹の中にうっ滞している物を取り出すことです。けれどもうさぎの胃腸は繊細であること、うさぎの麻酔は危険を伴うこと、食欲不振により弱った身体であることから、手術をしても助かるとは限らない、高いリスクを伴う方法です。よって内科的処置を施しても改善が見られない場合や、緊急を要する場合にのみ行われます。

家でできること

動物病院を受診して、お薬をもらったらそれでよいわけではなく、受診すること以上に大事なのが家での看護です。

家での食事

食欲がないうちは、獣医師の指示に従って強制給餌をします。もともとうさぎは一度にたくさん食べることはしないので、強制給餌は少しずつを1日に何度もすることが理想です。

注意すべき点は、胃腸の状態によっては強制給餌が向かないこともあるようなので、必ず獣医師の指示があったとき、または飼い主から聞いて獣医師の許可が出たときに限って行ってください。

うさぎが食べるからといっても、おやつ系は厳禁です。まずは身体が回復するまでは控えましょう。強制給餌の方法は下記リンクの「食欲がないとき」記事中の「3.どうしても食べてくれない時は、強制給餌」を参考にしてください。

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どんなペレットを与えるかも重要です。食べさせるペレットの成分を見直してください。粗繊維が15-6%以上のものを選びましょう。また鮮度も大事ですので、製造年月日がきちんと印字されているものを買いましょう。パッケージに成分や製造年月日の記載がないペレットは、買わないようにしましょう。

ペレットはチモシー主原料のものと、アルファルファ主原料のものがあります。アルファルファ主原料のほうが、食いつきがよいのですが、アルファルファは草ではなく豆です。豆はお腹にガスが溜まりやすいので避けましょう。

アルファルファ主原料のペレットは子うさぎの成長期に向いていますが、それでも与えすぎはよくないので、補助的に与えるべきだと思います。

ストレス軽減

うさぎはストレスを感じやすい生き物なので、わかっているストレスは軽減する方向で努力しましょう。

室温、体温について

寒すぎたり暑すぎたりする環境もストレスになりますので、うさぎのケージに温度計を設置して、うさぎが適温で過ごせているか確認しましょう。参考までに、うさぎ飼育に適している温度は夏は25度を越えない、冬は20度を下回らないことです。できる範囲で管理しましょう。

食欲低下時、病気のときには体力、免疫力が低下しているので、室温管理は特に重要になります。

室温管理のことを書いたので、合わせて体温のことにも触れておきます。うさぎの平熱は38.3-39.4℃と言われています。消化管うっ滞のときには、低体温になっていないか気をつけましょう。体温が普段よりも下がっていたら、身体を温めてあげてください。

体温を測る方法は、うさぎの場合は直腸に体温計を挿入して測りますが、普段から直腸用の体温計を置いている家庭もないと思いますので、病院で測ってもらいましょう。家で飼い主ができることは、日ごろから身体を触ったりして、平熱を感覚で覚えておくことです。うさぎは耳で体温調節するので、耳を触って健康なときの暖かさを覚えておくとよいでしょう

体温が37.7℃あたりまで下がっているときには緊急を要するので、いつもより冷たく元気がないと感じたなら、すぐに動物病院へ行きましょう。冬場、室温が低いと耳は冷たくなるので、その場合には室温をあげて様子を見ましょう。

低体温のときは、季節に関係なく安全な暖房器具を使ってください。動物病院へ連れて行くまでの間など、短時間でしたらペットボトルにお湯を入れて、タオルで包むなどして保温してあげるのがおすすめです。低温やけどしないよう、充分気をつけましょう。

お腹マッサージ

子うさぎ

胃腸の動きが鈍っているときには、お腹マッサージがおすすめです。マッサージの方法について、いろいろなサイトや本が出ていると思います。難しそうなのでできない!となる前に、できることからすぐに始めてみるとよいと思います。まず、明らかに胃腸の具合が悪い場合には、必ず動物病院へ行き、うさぎの胃腸の状態を診てもらって、獣医師にマッサージをしてもよいか聞いてからにしましょう。

マッサージを始めるに当たり気をつけるべきことは、1.うさぎが不安にならないよう、身体の安定を確保すること、2.冷たい手で行わないことの2点です。

誰でも冷たい手でお腹を触られたら嫌ですよね。うさぎには毛があるけれど、冷たさは伝わると思います。まずは手を温めて、うさぎがリラックスしてマッサージを受けられるようにしましょう。

飼い主さんはお腹にガスが溜まって痛くなったことありますか? そんなとき人間もまた、マッサージすると楽になります。ガスや腸内に溜まったものが、上手く流れるようにさするようなマッサージがよいと思います。力を込める必要はなく、優しく円を描くようにさすります。うさぎの表情を見て気持ちよさそうにしているか、力を抜いてリラックスできているかで、さすり方をいろいろ試してみてください。

自分のお腹が痛いときに、お腹をさすると痛みが和らぐのをご存知であれば、うさぎの気持ちも少しわかる気がしますよね。うさぎマッサージについては、この記事の次章「5.予防 うさぎマッサージ」に詳しく書いていますので、参考にしてください。

鎮痛剤・鎮静剤を使うべきか?

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動物病院で処方してもらうこともある鎮痛剤(または鎮静剤)について、どう思われますか?むやみにお薬を使いたくない飼い主がいらっしゃるかもしれないので、このトピックを取り上げました。

私の個人的意見を述べようと思います。人それぞれ考え方があるので、大切に育てているうさぎについて、飼い主ご自身が判断することだと思いますが、どうしたらいいだろうか?と決めかねている方がいらしたら、1つの意見として参考にしていただければと思います。

うさぎはストレスに弱い生き物であるということ、そして自然界では肉食獣に捕食される動物であるということ(*注)を考えてみると、私は薬でいくらか苦痛が和らぐのであれば鎮痛剤を使うのもありだと思います。

痛さを我慢することは、うさぎにとっては大きなストレスに違いありません。痛さにより、食欲が戻らない可能性もあります。食べなければどんどん体力も落ちてきます。十分に眠ることもできないでしょう。食欲が戻るまでは、鎮痛剤を使って痛みをいくらか鎮めてあげるのがよいと思います。

*注)「自然界では肉食獣に捕食される動物であるということ」の意味
うさぎは自然界では肉食獣に捕食される動物です。そのためうさぎは実に驚くべき機能を身体に備えているのをご存知でしょうか? うさぎは肉食獣に捕獲されたときに伴う痛みを感じると、心臓を止めて死ぬことができるらしいのです。無駄に苦痛を感じないための知恵というか、進化の不思議です。うさぎは酷い痛みを感じると死ぬ動物である事実を、いつも頭の隅に置いていてください。

私の経験

私がどうしてこんなことを考えるようになったかというと、なのはっちが斜頸になり、しばらくは激しいローリングが続き、食事がとれないために強制給餌をしていたときの経験からです。

ケージの中に寝かせると、たちまちローリングが始まり、クッションで両脇を固めなければ止まらなかったのです。獣医師はこのままでは身体が持たないといって、「鎮静剤」(注:鎮痛剤ではありません)を処方してくださいました。鎮静剤を飲ませると、筋肉が弛緩してグッタリするのです。その姿を見るのはとても辛かったです。

筋肉が弛緩するため、お薬が効いている間、ローリングはおさまりました。なのはっちにとってはお薬が効いている間だけ、身体を休息できていたのです。けれどもその姿は飼い主にとって、辛いものでした。

こんなことをしていてもいいのかと自問し続けました。けれども続けるうちに、なのはっちが次第に自力で食べられるようになりました。食べられるようになると、目を見張る速さで元気になっていきました。その姿を見ていたら、やはりあのとき獣医師の指示通り、鎮静剤を飲ませてよかったのだと思いました。

以上はあくまで私となのはっちの経験です。実際に同様の立場になったときには、獣医師との信頼関係と、飼い主からみたうさぎの状態などをよく考えて、判断してください。

予防

うさぎに多い消化管うっ滞を始めとする消化管の病気を、未然に防げたらいいですね。そこで消化管トラブルの主な原因になっている「食事」と「ストレス」を改善するという視点で、家でできることをまとめてみました。

食事

消化管うっ滞を予防するためには、まずうさぎの食事内容に気をつけることです。健康的な消化管の蠕動運動は、繊維質の多い食事を取ることなので、牧草はケージ内に常にあるようにしましょう。ペレットその他の補助食品類は決まった時間に少量だけ与えましょう。ペレットはアルファルファではなく、チモシーを主原料にしたものを選んでください。

牧草は湿気を吸うと味や風味や食感が落ちるので、ケージ内に置いてから時間がたった牧草は、新しい牧草に取り替えると食べてくれることがあります。牧草の保管も、湿気に気をつけるようにしましょう。電子レンジでチンして湿気を飛ばしても、牧草の風味がある程度回復するらしいです。

チモシー主原料のペレット

チモシー主原料のおすすめペレットを下にご紹介します。画像をクリックすると、商品の詳細が確認でき、購入も可能です。

上の画像の左から順に、商品名を記載します。

  • イースター バニーセレクション メンテナンス
  • ヘイノルド ショーフォーミュラ (販売:(有)ウーリー)
  • SANKO ラビットプラス ダイエットメンテナンス
  • ウーリー シルバーブルーム

補助食品(サプリメント)

補助食品は必須ではありませんが、主食のペレット、牧草だけでは足りない栄養分を、生野菜や果物から摂るにしても、幾種類もの野菜や果物を毎日そろえるのも大変です。補助食品は保存がきき、簡単に与えられるので便利です。

私がおすすめする補助食品を紹介します。

上の画像の左から順に、商品名と商品説明を記載します。

  • ACTIVE. E(アクティブ E):毛球を作りにくくする
  • うさぎの乳酸菌:放っておくと減ってしまう乳酸菌を継続的に補給する
  • うさぎのチカラ:身体が持つ自然治癒力を引き出す

商品の詳細

上に紹介した商品の先頭に☆がついているものは、有限会社ウーリーが製造(一部輸入)しています。ウーリーの商品の詳細は、linkウーリーのホームページで見ることができます。購入できるお店は限られていますが、通販で購入可能です。

参考までに、私が購入したことのあるうさぎ専門店のうちおすすめ3店は、
linkMick & Luck(ミック アンド ラック)
linkRabbit Heart(ラビット ハート)
linkうさぎのしっぽ
これらのお店は店舗販売、通信販売の両方があり、ウーリーの商品を扱っています。

飼育環境

温湿度計でモニタリング

うさぎがいる部屋の温度は、夏場は25度以上にならないよう、冬場は20度以下にならないようにすることが必要です。そこでまずは、うさぎのケージに温湿度計を設置してみましょう。

実際にうさぎがいる位置(高さも考慮する)に設置するのが一番です。通常、冷たい空気は床付近に溜まるので、うさぎがいる高さにそろえたほうがよいです。

家を不在にする時間帯(特に日中)が気になる場合には、最高と最低の温湿度が記憶できる温湿度計がおすすめです。人間の就寝時間帯も、意外と室温を把握できていないので、温度が記憶できる温度計があると便利です。寒すぎたり暑すぎたりしていることがわかると、うさぎに負担をかけないような対策が立てられますよね。

温湿度計いろいろ

温度と湿度が測れるものは、いろんなメーカーから出ています。値段もいろいろです。たとえば下の画像のようなもの。クリックでアマゾンでの値段が見れます。

デジタル温湿度計最高最低記録タイプ

最高と最低の温湿度が記録できるタイプ。

アナログ温湿度計

価格を抑えるならこのアナログタイプ。

温湿度記録計

温湿度を24時間モニタリングできます。

温度をうさぎの適温に

夏場の温度管理

うさぎの飼育に適した温度は、夏場は25度以下と言われています。私の実感としては、夏に常時25度以下を保つのは、なかなか至難の業でした。我が家は最高でも28度は超えないように気をつけていました。

夏場の温度管理は、エアコンが一番簡単です。だから私はできる限り、エアコンに頼るのをおすすめしたいです。難しい場合には、ペットボトルで水を凍らせたものにタオルを巻き、それをケージの隅やケージの天井に置いてあげるとよいですね。天井に置くのであれば、保冷材でもよいかもしれません。

保冷材を使うときは、うさぎが間違って噛んでしまわないように気をつけましょう。

冬場の温度管理

うさぎの飼育に適した温度は、冬場は20度以上と言われています。冬もエアコンが一番楽でした。ただしエアコンは部屋の上部と下部、部屋の真ん中や隅っこの温度差が生じがちなので、空気の循環をすることも必要になるかもしれません。うさぎのための温度管理は、必ずうさぎがいる場所で行いましょう。

エアコンを24時間稼動できない場合には、ケージに動物用ヒーターを設置しておくとよいです。また、冬場だけではなく、老齢のうさぎや病気のときには、体温を下げないように気をつけなくてはなりません。

体温低下時には、夏でもヒーターで身体を温めることもあります。そんなときのためにも、ヒーターがあると安心です。ではおすすめのヒーターをご紹介します。

ヒーターいろいろ

ヒーターは夏だけではなく、実は体調不良のときに身体を温めてあげるのに役立ちます。ヒーターはいろいろありますが、短所長所を理解して、ぴったり思い通りのタイプが見つけられたらいいですね。いくつか紹介します。

遠赤外線マイカヒーター

遠赤外線でぽかぽか。なのはっちはこれでした。なのはっち亡き後の今は、机の下で私の足を暖めてくれています。

ボードヒーター

ボードタイプのヒーター。一番使われているかも。ケージの中に入れて、うさぎが上に乗って暖を取るのですが、上に乗りたがらないうさぎがいます。直に身体に触れるものなので、低温やけどに要注意。

保温電球

電球の熱で暖めるタイプ。ケージの外側から設置するので、やけどの心配はないですが、高温になる可能性があるので、不在にするときにはちょっと心配。電球は消耗品で、とりかえにコストがかかります。

上に紹介したヒーターは、このサイト内の記事link「うさぎのための理想的なヒーター」で長所と短所を詳しく書いています。

うさぎマッサージ

食べ物や温度管理の話題からがらりと変わり、マッサージの話です。消化管の働きが弱まっているときには、マッサージをおすすめします。いくつかのポイントをおさえておけば、熟練した技術や高度な知識がなくても手軽に行えると思いますので、お試しください。

いくつか守るべき事柄を挙げます。

    • うさぎの身体に触る前に手を温める

私達もマッサージを受けるときに、冷たい手でされるのは嫌です。それと同じですね。

    • マッサージの力(ちから)加減に注意する

押さえるというよりも、さする程度の力で十分です。

    • 嫌がるときはやめる

うさぎが嫌がって動いたり身体がこわばるときには、すぐにやめましょう。

マッサージの初めに、タオルを濡らして電子レンジでチンします。その後タオルを広げて触っても熱くない程度に熱が冷めたら、ビニール袋にタオルを入れてうさぎのお腹とマッサージする人の手を同時に温めます。タオルを持って、うさぎのお腹に当てれば両方温まりますね。うさぎは腹ばいにしましょう。

温まったら、お腹に暖かい手をあてて円を描き、さするようにマッサージします。ゆっくり手を動かして、同時にうさぎの表情や身体にも目をむけましょう。うさぎがリラックスしていれば、身体の力が抜けて目を閉じたりするのでわかります。リラックスして気持ちよさそうにしていれば、しばらく続けましょう。嫌がるときはすぐにやめましょう。

うさぎマッサージ関連の本もあるので、参考にしてください。

うさぎのホリスティックケア 指圧&マッサージ

この記事を書くために参考にしたサイト

link田園調布動物病院・エキゾチックペットの病気 ウサギの胃腸疾患

linkみわエキゾチック動物病院 ウサギの消化管うっ滞(毛球症)

linkきりがおか動物病院 ウサギが食べない!「消化管うっ滞症」

linkHouse Rabbit Society Gastrointestinal Stasis: The Silent Killer

400年前のガラミ酒再興プロジェクト
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