うさぎの低温やけどやコードかじりの心配がない、安全で理想的なヒーターを紹介します。冬に限らず高齢うさぎや病気療養中のうさぎの保温におすすめです!獣医さんでもすすめられました。中には寒かろうと思ってヒーターを入れても、ちっとも上に乗っかってくれない子もいますね。なのはっちが元気な時はそうでした。ひっくり返したりコードをかじったり・・・。そんな子にもおすすめしたいヒーターです。
高齢・病気のうさぎだけではなく、若い元気なうさぎにも寒い日には防寒してあげましょう。身体が冷えて体温が下がると、人間と同じく免疫力が下がります。免疫力が下がるということは、病気しやすくなるということですね。今回はどんなうさぎにも使える、理想的なヒーターをご紹介します。
高齢で寝たきりのうさぎに丁度いいのはどんなヒーター?
なのはっちは10年近く斜頸を患い、11歳という高齢で足腰が極度に弱って、寝たきりの介護生活です。元気な時はエアコンだけで大丈夫だったのですが、さすがにこの冬はそれだけでは心配です。そこで暖を取るためにヒーターの購入を検討しました。
まずはどんなタイプのヒーターがあるか、改めて調査。実は上に乗るタイプのヒーターはまだ元気な頃に買ったのですが、なのはっちは上に乗るどころか、徹底的にヒーターを避けていました。それどころかコードをかじる始末(汗)。しかしそれは昔の話なので、もう一度ヒーターの種類を洗い出し、検討することにしました。
寝たきりの介護うさぎに適したヒーターを検討
- ボードタイプ
- 電球タイプ
- 外置きの遠赤外線ヒーター
(+)比較的安価、種類が豊富。
(ー)寝たきりで動けないと、低温やけどの危険性が高い。
(+)すぐに温まる。安価。
(ー)熱くなりすぎるかも。夜に明るいのは避けたい。留守の時の火事が心配。
(+)体の芯からあたためる。ケージの外に置けるから齧られない。
(ー)高価。場所を取る。
最終的に、初期投資は大きいけれどランニングコストが低く、低温やけどや火事になる危険性が低く、静かで明るくならず、匂いや空気の汚れもない遠赤外線マイカヒーターに決めました。温度コントロールのセンサーもついているので、熱くなりすぎることなく安心です。
遠赤外線マイカヒーター
遠赤外線マイカヒーターが届くと、早速使ってみました!ヒーターをつけている時のなのはっちの様子もお伝えします。
遠赤外線マイカヒーターの良かった点
1.ふんわり身体の芯から暖めてくれる(遠赤外線効果)。
2.低温やけどの心配がない。
3.経済的。1ヶ月連続運転しても、電気代は約1,000円(1kwh25円の計算、消費電力60W)
4.部屋の空気が汚れない。
5.風も音もなく、静か。
6.ヒーターが自立するので、ケージに対してどの角度・距離でも置ける。
遠赤外線マイカヒーターの欠点
1.高価(およそ10,000円前後)。
2.ケージの外に置くので、それなりに場所を取る。
なのはっちの遠赤外線マイカヒーター体験
設置後、観察していると・・・何となく気持ちよさそう。陽だまりの中で、うとうとお昼寝しているかのような表情をしてくれました。
遠赤外線マイカーヒーター以外のヒーターも紹介
小動物用のヒーターをインターネットで検索すると、いろんなタイプのものが見つかりますね。一般的な製品を大きく分類したうえで、私が考える長所短所を再度書き出してみます。
ボードタイプのヒーター
ミニマルランド ほっとうさ暖リバーシブルヒーター M サイズ
ボードタイプとは、上の画像のようなケージの床(スノコ上)に置いて、うさぎがその上に乗って暖まるタイプのヒーターです。このタイプのヒーターは、若いうさぎにはおすすめです。消費電力は上の画像の製品だと15Wで、1kwh25円で換算すると、約270円ぐらいで遠赤外線マイカヒーターよりも経済的です。音や風は出ないし、空気が汚れないこともいいですね。
ただしケージの中にあるヒーターのコードかじりに注意することと、低温やけどに注意することが必要です。また、うさぎによってはヒーターの上に乗りたがらない子がいるので、数千円出して購入したヒーターがクローゼット行きになってしまうリスクも考えておきたいですね。
電球タイプのヒーター
マルカン MLP-67 ヒ-トランプ40W
電球タイプのヒーターは、上の画像のような電球にカバーをつけて、ケージの枠に固定して使用するタイプのヒーターです。このタイプは、上に乗るタイプを拒否してしまう子に向いているかもしれません。また、コードを齧られないような配置も可能です。カバーにうさぎが直接触れるとやけどの恐れがあるので、もたれかかる恐れのない少し高い場所に固定するとよいですね。消費電力は上の商品なら40Wなので、1kwh25円で換算すると、約720円。ボードタイプよりも少し割高です。
欠点は熱くなりすぎないかという点です。電球を24時間つけっぱなしで1ヶ月連続使用していると、どれだけ熱くなるのか使用経験がないためにわかりません。電球が切れたら新しいものを購入する必要もあります。家の中に小さな子どもがいると、電球を触ってやけどしないか心配です。
気になる明るさですが、電球といっても動物の眠りを妨げるほどの明るさはないようです。
【重要】うさぎのヒーター使用で気をつけたい点
うさぎ、特に寝たきりのうさぎにヒーターを使用するときに気をつけたい点を、再度まとめてみます。
1.低温やけど。
2.コードかじり。(動けるうさぎのみ)
3.熱くなりすぎないよう気を付ける(温度管理)。
4.あと一つ! 水分補給をこまめに。
まず低温やけど。従来良く使われてきたケージ床に置いて、その上にうさぎが乗って暖を取るタイプの製品だと、どうしても低温やけどが気になります。若いうさぎで自由に身体が動くのなら、暑ければ自分で動いてくれるので心配ないのですが、問題は身体の自由がきかない高齢うさぎです。なのはっちは寝たきりの要介護うさぎなので、上に乗るタイプはNGです。
次に気になるのはケージの中にコードの一部が入ってしまうために、かじる危険性があります。このようなタイプの製品は、かじることによる感電防止のために硬い素材のものでコードの一部が保護されています。しかしうさぎの噛む力はすごいですから、噛むのが好きなうさぎの場合、ずっと噛み続けるうちに感電まではいかなくても、コードがかなり痛んでくると思います。
またヒーターの上に乗ることを嫌がるうさぎもいます。なのはっちが若いころそうでした。辛抱使い続けていても、上に乗ろうとはしませんでした。暖まってもらいたくても、ヒーターの上に乗りたがらないのではどうしようもありません。
それから電球タイプの場合には、適温を維持できるかということも気になりますね。サーモスタットが設置できれば良いのですが、遠赤外線マイカヒーターとほぼ同じ金額になってしまいそうです。
もう一つ大事なことは、水分補給を忘れないことです。ボトルなどでたくさん水を置いているのなら大丈夫ですが、寝たきりの子の場合は、特に注意してくださいね。
実際、なのはっちは遠赤外線マイカヒーターを設置してから、よく水を飲むようになりました。けれども欲しがるだけあげていたら、軟便になるので要注意です。寝たきりで飼い主さんがシリンジなどで水をあげる場合は、与えた水の量を把握することが必要です。軟便になった場合、あげた水の量が多すぎたということなので、次は少し控えめにするなどして、量を調節してあげてください。
追記 2016.12.21