寝たきり・斜頸うさぎにおすすめの、うさぎの身体をしっかり支えてくれるU字クッションを紹介します。
U字クッションで身体を支える
元気でいてもらうためには、うさぎをできるだけ本来の姿勢に保つ
なのはっちは斜頸のために、身体の重心がずれるのを長年手足で支えてきたせいもあり、次第に手(前脚)の関節が変形してきました。そして10歳のときによく転ぶようになり、自力で立てなくなりました。こうなったときに考えなくてはならないのが、寝かせたままにするか、それとも身体を支えてあげて立たせる又は腹這いの状態にするかです。
私の経験から、本来は4本の肢をついているうさぎがその本来の姿ではない姿勢でいることは好ましくないと感じるのです。だからできるだけ自然に近い姿勢を保たせてあげることが大事なのではないかと思います。人間も布団に寝たままでいると、身体が痛くなってきますよね。
U字クッション いろんな大きさがある
自分ではアイデアにも限りがあると思い、いつもお世話になっている経験豊富なうさぎ専門店に聞いてみました。するとU字クッションで身体を支えるのはどうかと提案されました。
そこでさっそく購入することにしました。いろんな商品を見て気がついたのですが、実はU字クッション、いろんな大きさがあります。うさぎの大きさも考えて、最適な大きさのクッションを探さなければなりません。あまりに大きすぎるクッションだと、うさぎの身体をしっかり支えられません。
インターネットで商品検索していたので、サイズを見て大きさを把握し、なのはっちに合うか検討しました。購入前にうさぎで試すことができないため、想像を膨らますしかありません。
うさぎに最適の大きさのU字クッションを選ぶ
このページをご覧の方に、少しでも参考になるかと思い、なのはっちが使っているU字クッションをご紹介します。
こちらはアマゾンで購入しました。ネックピローです。なのはっちはネザーランドドワーフで小さいうさぎなので、これぐらいで丁度よかったです。参考までになのはっちの体重は購入当時は1.5Kg程度でした。今は痩せて1.0Kg少し超えるぐらいです。
U字クッションの使い方 主に2通り
使い方はU字の真ん中の空間にうさぎをはめ込むのですが、使い方は2通り。一つ目は、U字の切れ目に頭を持ってくる。二つ目は、反対にU字の切れ目におしりを持ってくる。下の写真は後者、U字の切れ目におしりを持ってくる使い方の例です。
写真で確認できるでしょうか?お尻部分にカラフルな小さなクッション。これはお尻のほうから後ろに下がってしまわないためのストッパーとして置いています。このカラフルなクッションは、100円ショップのビーズクッションです。丸洗いできてすぐに乾くので、お尻部分に使っていて汚れても洗ったらすぐ乾き、便利です。
実はU字クッションを買った当時、なのはっちは今よりも少し太っていて元気もありました。うさぎ飼いの人にはわかっていただけると思いますが、うさぎは初めての体験を嫌がります。U字クッションの切れ目に身体を挟もうとしたら、嫌がりました。だから買った当時は上でご紹介した使い方ができませんでした。
どのように使っていたかは、のちほど写真付きで説明します。ここではひとまず、うさぎが嫌がるようならば無理強いせずにクッションに慣れさせることから始めてはいかがでしょうか、という提案です。
使ってみて感じた良い点悪い点
実際にU字クッションを使ってみて感じた、良い点悪い点をあげていきます。
良い点
1.身体が安定する。
2.床ずれ防止になる。
3.お世話がしやすい。
クッションを複数個使って四方から身体を支えるよりも、ずっと安定感があります。うさぎも安心するのではないでしょうか。私の主観ですが、U字クッションで眠っているときのなのはっちの表情が穏やかです。
U字クッションやその他クッションなどを使わずに、寝かせている場合に気をつけたいのが床ずれ。わずか1Kg程度のなのはっちでも、数週間寝かせていると床ずれになりました。寝かせる場合には床ずれしていないか注意して観察し、毛が薄くなってきたら床ずれを防ぐ工夫が必要です。
私はU字クッションを使い始めたことで、お世話するのが楽になりました。クッションを複数個使って身体を四方から支えていたときは、バランスを考えたり配置に時間がかかりました。U字クッションなら簡単なので、自分以外の人にもお任せできるので安心です。
悪い点
1.そこそこお値段が張る。
2.初めのうちはうさぎに拒否される(かも)。
クッション性のいいものをと思うと、ウレタン素材あたりがおすすめですので、ちょっと値段が張りますね。それでも大切なうさぎの健康を守るグッズの一つです。一日中使うものですから、こういうところはしっかりといいものを選びたいところです。
飼い主が時間をかけて商品を吟味、出費を惜しまずに買ったU字クッション。いざ使おうとしたら、うさぎに拒否される、ということはうさぎ飼いならば慣れっこかもしれませんが、ショックですよね。
けれども必ず慣れてくれます。まずは無理強いせずに、うさぎの身体のにおいがつくまで、普通のクッションと同じような使い方をして慣れさせてはいかがでしょうか。私は買ってから半年ぐらいはU字クッションなのに、その良さを利用できずに普通に脇から身体を支えるのに使っていました。それが下の写真です。どうぞ気長にうさぎが慣れるのを待ってあげてくださいね。
U字クッション使用で気をつけたいこと
気をつけたい点は主に3つ。
1.無理強いしない。
2.体のサイズに合うものを使う。
3.清潔を保つ。
何度も書いていますが、嫌がるのであれば無理に使わないで、まずは慣れてもらうようにしましょう。U字クッションはいろんな大きさがあるので、うさぎの大きさに合わせて選ぶことが大切です。うさぎが痩せたり太ったりすることがあると思うので、身体に合っているか毎日気にかけておくことも必要ですね。
できればカバーが洗濯できるものを選ぶことをおすすめします。
なのはっちは口元に食べ物を置いておくと、食べてくれます。U字クッションの上に生野菜を置いておくと、少し汚れることがあります。また、切れ目を頭側にすると、U字のところにお尻がくるので、うんちやおしっこで汚れることもあるでしょう。毎日汚れを確認して、カバー洗濯をし、清潔を心がけましょう。病気予防の基本ですね。