アレルギーや喘息を持った飼い主が知っておくとよいこと

はじめに

アレルギー体質の人、喘息の人はうさぎのみならず、その他の動物を飼育することで症状が悪化してしまうことが多々ありますね。飼い主の健康が損なわれると、十分なお世話ができずに動物たちの飼育環境が悪化してしまう可能性があります。飼い主自身の健康はもちろんのこと、お世話する動物達の健康を守るためにも、アレルギーや喘息持ちの人は健康管理をしっかりすることが大事ですね。

私自身、うさぎと牧草のアレルギーと喘息を持っています。医者からは「死ぬよ」と脅されつつも、やはり家族となった動物を途中で放棄はできませんでしたので、できるだけ自分と家族の健康を損なわないように、かといって神経質にもなりすぎないように工夫をしていました。そのことが、少しでも同じ問題を抱える方々の参考になればと思い、この記事を書きました。

補足ですが、喘息の発作を起こす原因について少し触れたいと思います。原因はさまざまで、特定の物質に接触すると発作が起きたり、運動やストレスや気候の変化で発作が起きたりします。特にこの記事では、うさぎを飼育することによって喘息の発作が頻発するようになった方の参考になると思います。このような場合、アレルギー症状緩和のためにアレルゲンとの接触を最小限に抑えるのと同じ考え方で、喘息の発作も起こりにくくなると思います。

アレルゲンを特定する

対策を立てる前に、まずは自分が何に対してアレルギー反応を起こしているのかを把握することから始めます。血液検査でわかりますので、病院を受診して検査してもらうとよいです。

でも実は、アレルゲンがうさぎであるか牧草(チモシーなど)であるかは、毎日接するうちになんとなく察しはついていくると思います。検査をする意義は、間違いではないことを確認することと、他のアレルゲンになっている物質も知ることと、アレルゲンに対する反応の強さを知ることです。

たとえばうさぎや牧草以外にも、ハウスダストやダニもアレルゲンだったとします。すると困っているアレルギーの症状は、うさぎや牧草に対する対策を立てただけでは改善しませんよね。何に一番強く反応するのかも、知っているほうが対策しやすいです。

アレルゲン名とクラス

画像は私のアレルギー検査の結果です。2006年11月に受けた結果と、2015年8月に受けた結果です。画像をクリックすると別窓で大きく見ることができます。うさぎは2回目のときには調べていません。実はもうそのときには、なのはっちは他界して家にうさぎがいなかったので、調べる必要性がなかったのです。

アレルギー検査2006
アレルギー検査’06
 
アレルギー検査2015
アレルギー検査’15

2006年はハルガヤ、カモガヤ(いずれもイネ科植物)、ダニとハウスダストがクラス3、スギとうさぎがクラス2でした。

2015年はオオアワガエリ(チモシー イネ科)がクラス5、カモガヤがクラス4、スギがクラス3、ダニとハウスダストがクラス2でした。

検査結果に表されている「クラス」というのは、0から6まであります。0が陰性。1は擬陽性(疑いがあるというレベル)、2から陽性で、4以上が強陽性です。4以上になるとアレルゲンに接触したときに症状が出る可能性が高くなります。クラスが4以上と高くても、症状が出ないこともあるそうです。

<上記クラスの解釈については、臨床検査受託機関であるCRCという会社のサイトlink特異的IgE抗体のクラス判定の解釈を参照しました。>

ところで「クラス」は何によって決まるかというと、血液中のIgEという抗体の量です。IgEは免疫に関係しているタンパク質です。通常血液の中には微量のIgEが存在していますが、何らかのアレルギーを持っている人は、その「何らか」である物質(アレルゲン)に反応するIgEをたくさん持っています。その特定の物質に反応するIgEを特異的IgEといいます。アレルギーの検査では、この特異的IgEを測っているのです。

アレルギー症状

カモガヤ

いろいろあると思いますが、私が牧草とうさぎで出た症状は「くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、かゆみを伴う発疹、呼吸困難(喘息発作)」でした。

私のアレルギー検査結果からもわかるとおり、チモシーに対する反応が一番強かったので、穂が入っていたり粉の多い牧草を触るときが一番ひどかったです。ここが最も工夫が必要なところでした。あとはうさぎの毛が目に入ると異常に目がかゆくなっていたので、うさぎの毛が舞わないような工夫も必要でした。具体的な内容は、次章(4.アレルゲンとの接触を最小限に抑える工夫をする)に書きます。

それから忘れてはいけないことがあります。うさぎ飼育に関係のないアレルゲンに注意することです。たとえば私の場合、ハウスダストとダニがアレルゲンだったので、毎日掃除機を丁寧にかけて、できるだけアレルゲンとの接触を少なくすることを心がけました。掃除についての詳細は後に書きます。

なぜ他のアレルゲンも注意しなければならないかというと、他のアレルゲンによってアレルギー症状が出ている場合、うさぎ飼育に伴って起きるアレルギー症状が出やすくなるからです。たとえばすでに鼻や喉の粘膜が荒れて敏感になっていたら、通常よりもアレルゲンに対して敏感に反応しやすいと思いませんか?(注 これは私が実感したことであり、医学的にそのような所見があるかはわかりません。)

それにアレルギー症状が出ているときは不快ですから、十分なうさぎのお世話ができないですね。できるだけうさぎ関連以外でも、アレルギー症状が出ないようにするのがよいと思います。

アレルゲンとの接触を最小限に抑える工夫をする

自分がどんな物質に対してアレルギーを持っているのかがわかったら、その物質との接触を最小限に抑える工夫が必要になります。アレルギーはアレルゲンと接触しない限り症状が出ないからです。また、アレルゲンとの接触がなくなるか非常に少なくなると、症状は改善していくようです。

さて、この「工夫」が人それぞれ、生活パターンによってさまざまなので、ここは自分で考えなくてはなりません。そこで私の例(工夫の仕方)と考え方や、必需品または便利だったグッズを紹介しますので、それらを参考にしてください。

アレルゲンを減らす工夫 私の場合

アレルゲン 私の場合:牧草その他のイネ科、スギ、ダニ、ハウスダスト

オオアワガエリ(チモシー)
オオアワガエリ(チモシー)

このうち家の外に存在するアレルゲンは、スギとイネ科植物(チモシーとオーチャドグラス)でした。いずれも花粉が飛ぶ時期になるとくしゃみや喉のかゆみや鼻水などの症状が出ていました。特に私はチモシーで症状がよく出ていたので、スギ花粉がたくさん飛ぶ春先よりは、5月ぐらいが最もひどかったです。チモシーというと牧草地に生えるものと思いがちですが、空き地や田んぼ脇など、意外とあちこちに生えています。

*チモシーは別名オオアワガエリ、オーチャードグラスは別名カモガヤです。

外のアレルゲンを取り込まない工夫

(1)できるだけ窓を開けっ放しにしない、(2)洗濯物を取り入れるとき、よくはたく、(3)外に干さなくても大丈夫なものは、極力室内に干す、(4)ひどいときはマスクで外出。

室内のアレルゲンを減らす又は体内に取り込まない工夫

(1)じゅうたんを敷かない、(2)ベッドで寝る、(3)ホコリが溜まりやすい素材のものは置かない(ぬいぐるみなど)。

ベッドで寝る理由:布団を床や畳にじかに敷くよりも、ベッドのほうが床からの距離が遠くなり、その分床の上に落ちているホコリを吸う量が少なくなるから。

毎日の掃除 私の場合

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理想は初めに雑巾がけ、その後に掃除機の順番です。初めに掃除機をかけると、床に落ちているホコリを舞い上げてしまうからです。けれども実際、毎日すべての部屋に雑巾がけをして、掃除機をかける時間的ゆとりのある人は少ないですね。そこで私は毎日の掃除は以下のようにしていました。

できるときに徹底的にではなく、毎日ほどほどに

私は毎日掃除機だけかけています。もちろんそれでは不十分ですが、たまに徹底的にホコリを除去するよりも、毎日ほどほどにすることのほうが私は大事だと思います。実感としても、たまに念入りにアレルゲンを除去して、たまに掃除機をかけるだけよりも、毎日ほどほどのほうがホコリは少ないように感じます。アレルゲンが少ないと、症状は緩和します。大事なことは掃除の「継続」です。
アレルゲンを掃除機できれいに吸うために、「掃除機のヘッドをゆっくり動かす」ということが言われていますが、はっきり言ってそんな時間はないです(笑)。念入りに各部屋を掃除する時間がないのです。繰り返しますが、普段は掃除しないけれど、ときどき念入りに掃除するというよりは、毎日ある程度綺麗にするほうが良いと私は考えています。
無理をして意地になって丁寧に掃除して疲れ果て、ある日ぷつっと糸が切れてしまう、または何かを犠牲にして掃除をするよりは、ほどほどにするほうが継続できると思います。

掃除機をかける場所と頻度は?布団は干す?

毎日の掃除機がけは、うさぎがいたリビングはもちろん、うさぎがいない部屋でも、床・家具の上・カーテン・窓枠・布団とベッド周りをしていました。基本「毎日」です。布団は干すのがよいのでしょうけれど、外にアレルゲンが飛んでいるときには干さないほうがよいです。5月ごろ、お天気がよくて気持ちがいいので布団を干したことがあるのですが、夜布団に入ったらくしゃみが止まりませんでした。それよりは毎日布団に掃除機をかけるのがよいと思います。意外にたくさんの細かいホコリが取れて驚くと思います。我が家では布団の湿気が気になるときは、布団乾燥機を使っています。布団は本当にたくさんホコリがでます。光が差し込む窓辺で布団を触るとワーッとホコリが舞うのが見えます。

気をつける点は、完ぺき主義に陥らないことです。どうやってもホコリをゼロにすることは不可能です。だから「溜まらないように」することを心がけさえすればよいのです。毎日そこそこのホコリを掃除機で取れていたら、溜まることはほとんどありませんよね。

掃除機はサイクロン式、毎日ゴミ捨てとフィルター掃除 その理由は?

掃除機はできればサイクロン式がおすすめです。紙パックは掃除機に溜まったホコリが見えません。サイクロン式は外からどれだけホコリが溜まったか、見ることができますよね。掃除が終わったら、毎日ごみを取り除きます。フィルターも常に綺麗にブラシなどでホコリを取り除いて、吸引力が落ちないように心がけましょう。

掃除機に溜まったホコリを取り除くときは、ビニール袋に入れましょう。くれぐれもホコリ(ゴミ)を、ゴミ箱の中にじかに入れないようにします。蓋付きのゴミ箱だと、蓋を開けるたびに中のホコリが舞うかもしれません。ダニが潜むホコリは非常に細かくて、少し舞ったくらいでは目に見えないので要注意です。

毎日掃除機のごみを取り除く理由は、吸引力の維持だけではありません。毎日どれだけのホコリが取れたかを自分の目で見ることによって、それが掃除のモチベーション維持につながります。自分で書いていておかしいのですが(笑)、私の場合はそうでした。毎日思った以上にゴミというか非常に細かい粉=ホコリ(ハウスダスト)が取れるのです。毎日ですよ!それを見ているだけに、1日掃除しなければ毎日取っているあの分量のホコリが、今日発生したホコリと一緒になって家中を舞っていたり、部屋の隅で綿ボコリになっているのではないかと思うのです。

そうすると掃除がしたくていてもたってもいられなくなる・・・のが私の性格です。すべての人に当てはまらないとは思いますが、掃除をする動機になると思います。私の実感としては、布団に掃除機をかけるかかけないかで、掃除機に溜まる非常に細かいホコリ(ハウスダスト)の量が全然違います。

参考までに私が使っている掃除機を紹介、使ってみた感想をまとめたいと思います。

「プラズマクラスター搭載サイクロン掃除機」

この掃除機を使ってよかったこと

  • 本体とヘッドが軽い
  • 小型でかわいいので部屋の隅に置けて、必要なときすぐに使える
  • ゴミ容器とフィルターの水洗いが簡単
  • 家具の上などを掃除するブラシが大きくて使いやすい
  • 隙間ノズルと布団用ヘッドが付いている
  • 付属品が必要最小限
  • そんなに¥高くない
  • 排気が臭くない

もっとも助かっているのは軽いことと布団用ヘッドが付属品として付いていたことでした。布団の掃除機がけは必須なので、別売りを買わなくても済んだことは助かりました。別売りって高いですよね。どのメーカーの掃除機にも使えるという、1,000円以内のものもあり、使ったことがありますが、つなぎ目が微妙に合わなくて調節するためにビニールテープを貼ったりしましたが、力を入れると抜けたりして、ストレスでした。毎日布団に掃除機をかけるので、使いにくいものはNGです。

私にとっては掃除機の価格もかなり重要でした。あまりに使用頻度が高いため、前の掃除機が2年で使えなくなりました。1年目でモーターが動かなくなり、交換してもらい、その新しいモーターも1年で動かなくなりました。本当は1回の使用時間を15分以内ぐらいにしなくてはならないのだと思うのですが、ついつい連続で20分以上使ってしまいます。

うさぎがいるときは使用頻度が高かったので、動物を飼っている人は数年で買い替えることを考えて、1-2万円までの掃除機がおすすめです。高くて性能のよさそうな掃除機はいくらでもありますが、毎日の使用頻度と寿命を考えると、あまり高価な掃除機は私はおすすめしません。

サラサラの細かいホコリの中には・・・

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家の中のホコリ1gの中には、ダニが3,000匹いるといわれています。そのダニは一日に6個の糞をするそうです。またダニは1ヶ月で成虫となり卵を産みます。生きているダニだけではなく、ダニの死骸や糞もアレルゲンになるので、毎日そこそこにホコリを除去しなければ、とんでもないことになるのは容易に想像できますね。

布団に掃除機をかけると、かけない日に比べてサラサラの細かいホコリが2倍以上取れます。実はこれがダニを含んだホコリ。目で見えないから実感がないかもしれませんが、この布団のホコリを放置していると、恐ろしいことになるのはわかっていただけると思います。

空気清浄機を使う

毎日、全室掃除機をかけることのほかに、うさぎのケージ横には空気清浄機を置いていました。毎日ケージの掃除をしているにも関わらず、空気清浄機のフィルターにはうさぎの毛がたくさんついていましたし、うさぎがいない部屋でも、ときどきうさぎの毛も舞っていました。さすがに毎日掃除機とケージの掃除にグルーミングで抜け毛も取っていたので、うさぎがいる部屋にしては、うさぎの抜け毛はとても少なかったです。けれどもゼロにはできませんでしたし、私も夫も、よくクシャミをしたり、喉や目がかゆくなっていました。

うさぎの抜け毛やハウスダストは、絶対にゼロにはできません。だからクシャミなどの症状は仕方がないのですが、アレルゲンの量をできるだけ少なくすることで、症状が軽くなります。そういう気持ちでできることに取り組みましょう。空気清浄機は設置して定期的に掃除するだけで、空中に舞っているホコリやうさぎの毛をそこそこ取ってくれるので優れものです。

うさぎや牧草を触るとき

うさぎの世話をするとき、うさぎと牧草のアレルギーだった私は、手袋とマスクを着用するようにしていました。幸い、うさぎを素手で触ってもかゆくならなかったので、グルーミング時はマスクのみでした。後からコロコロで服についた毛が取り除きやすいように、専用のエプロンや服の生地がツルツルなものがおすすめです。

牧草を触るときには、使い捨ての薄いゴム手袋もしていました。牧草は穂がついているものを扱うときに出る症状が辛かったです。クシャミ、鼻水、目のかゆみ、場合によっては咳と呼吸困難。素手で触ると湿疹が出て、とてもかゆかったです。目のかゆみがひどい人は、メガネやゴーグルの着用がおすすめです。そして必ず空気清浄機の近くで世話をすることですね。ケージの横に空気清浄機を設置するのがベストです。

牧草に対するアレルギーを持っている場合、牧草そのものをどうにかする方法もあります。いくつか牧草アレルギー症状の緩和が期待できる商品を紹介します。

高原の朝採り牧草シリーズから、「イタリアンライグラス」ヤング
ウーリー社の高原の朝採り牧草シリーズは、牧草の粉や穂が非常に少ないために、チモシーの強いアレルギー持ちである私でも、マスクなし手袋なしでも症状が出なかったのでお勧めです!

Pere☆Boku ダブルティモシー
牧草をペレット上に固めたものです。もともとは牧草を食べないうさぎのために開発されたので、牧草を食べるうさぎなのにあえてこちらを与えるのはどうかとも思いますが・・・。我が家のなのはっちの場合は寝たきりになった後、何かあるとすぐに食欲減退していたので、いろんなものを少しずつ食べさせていました。Pere☆Bokuは補助食品として少しずつ食べさせていました。

商品の詳細は、ウーリー社のホームページで見ることができます。画像で紹介したもの以外にも、いろいろラインナップがそろっていますよ。
link高原の朝採り牧草

linkPere☆Boku製品特徴

アレルギー症状緩和のために役立ったグッズ

薄手の手袋

ラテックス手袋 パウダーフリー Mサイズ 100枚入り

牧草アレルギーであれば、特に穂のついた牧草を触るときには必須です。ケージの掃除のときも牧草の食べ残しや抜けた毛を触るので、手袋があると助かります。

マスク

(PM2.5対応)BMC フィットマスク 使い捨てサージカルマスク レギュラーサイズ 60枚入

実はこの類のマスクは「マシになる」程度です。隙間からチモシーの粉(花粉など)が入ってくるので、運が悪いとくしゃみの連発です。喘息で引越し前に通院していた病院で、うさぎを飼っているといったときに薦められたマスクが下記のN95マスクです。N95も試しましたが、いろいろ問題点がありました。ひとつは高価であること。次に着用すると息苦しいこと。そのような点が気になったので、価格と付け心地・効果の兼ね合いで、上画像のような普通の使い捨てマスクを使用していました。

3M 防護マスク 9010 (N95 折りたたみ式)

<N95マスク購入のご案内をしていましたが、コロナウイルスの影響により個人での購入を控えるべきであることと、医療機関での利用を優先させるべく個人で購入することができなくなっているため、アマゾンへのリンクを削除しました。>

N95とは:0.1~0.3μmの微粒子を95%以上除去できる性能を表します。アレルゲンの直径よりも小さな穴なので、アレルゲンを通しません。
(例)イネ科の花粉直径 20-40μm、ハウスダスト 100-200μm、ダニ 300-1,000μm

このマスクを着用すると息苦しいのですが、一定以上の微粒子を通さない性能がある証拠です。けれどもケージの掃除やケア(介護)などの時間が1時間以上連続することもあり、息苦しさを我慢するよりも多少クシャミが出ますが、普通のマスクのほうが楽でした。

上記「N95とは」については、linkウィキペディアの「N95マスク」を参照しました。

コロコロ粘着テープ

コロコロとはロールになった粘着シートですね。洋服やマットなどについたうさぎの毛や牧草の粉などを除去するときに重宝します。

スリッカー、コーム

ONS スリッカーブラシ ソフトタイプ 中

換毛期にはよく使いました。なのはっちの場合は、晩年寝たきりになり食が細くなり、毛がごっそり抜けることもなくなったので、毎日コームでした。

コーム:岡野 ONS 高級両目金櫛 中

コームはとても便利でした。身体が排泄物で汚れたときには、洗うほどでもない場合にはコームだけで綺麗にしていました。年老いてからは身体全体の毛を毎日コームでとかし、抜け毛が部屋に舞わないようにしていました。特に太ももの内側、お腹などのアンダーコートをゆっくり優しくとかしてあげると、結構抜け毛がありました。

また全身コームでとかすことで皮膚をほどよく動かすことになり、それが血行促進につながっていたのではないかと思います。何よりなのはっち自身が気持ちよさそうにしていました。寝たきりで動けない身体にはほど良い刺激になっていたのではないでしょうか。

屋外飼育はどうなのか?

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室内にうさぎのケージを置いている限りは、ある程度のアレルゲンとの接触は避けられません。ではケージを屋外に置くことはどうだろうか・・・。多くの人が考えることだと思います。最終的には飼い主が決めることですが、私の考えを述べます。

うさぎは暑さに弱い

うさぎのケージを屋外に出すことは良くないと思います。うさぎは暑さ、寒さに弱い生き物です。特に夏の暑さには気をつけなくてはなりません。うさぎは犬のように舌を出して呼吸することで体温調整することができません。薄くて大きな耳を走る血管から熱を放出するしかありません。大きな耳をしたうさぎならまだいいのですが、ネザーランドドワーフなどのような耳の短い品種にとっては、夏の暑さは過酷です。直射日光はもってのほかです。

寒さは? 野生のうさぎの場合

また、うさぎは冬の寒さに強い印象がありますが、そんなことはありません。確かに野生のうさぎは冬になると雪の中を元気に走り回る光景を見ることがあると思います。けれども彼らはずっと地上で寒さに耐えているのではなく、地面に穴を掘ったりして寒さをしのいでいます。地下ならば隙間風はありませんし、地上ほど寒くはないのです。それにうさぎは体温が37度以上あり、数匹でくっついていると暖かいと思います。

体温が低くなると病気になりやすい

家で飼っているうさぎには、冬になると温かいヒーターをケージに入れてあげましょう。暑くなり過ぎないように、ケージ全体を暖めるよりも、逃げ場を作ってあげてください。寒さに注意したほうがよい理由は、寒さによって体温が低下すると体力が奪われ、抵抗力が落ちて病気になりやすくなります。また治癒も遅くなります。高齢になると、特に注意してあげなくてはなりません。

うさぎを狙う外敵も・・・

屋外で飼うことについて私が懸念することは、環境によってはカラスや犬などの動物に狙われる危険性です。以上のような理由で、私はうさぎは外で飼うべきではないと考えています。

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