うさぎ介護を快適に☆目薬のさし方、眼軟膏の塗り方のコツ。目薬、眼軟膏は、コツをつかめば簡単なのです。
うさぎの保定
自分で立って歩けるうさぎの場合
自分の足で立って歩き回れるうさぎの場合、目薬をさすときには動かないように保定する必要があります。普段から抱っこに慣れているうさぎならいいのですが、抱っこが嫌いなうさぎもいますね。少しでもうさぎのストレスを軽くするために、目薬は手早く済ませたいものです。ここでは何通りかの保定(動かないようにおさえること)の仕方をご紹介します。
歩けるうさぎの保定の例
仰向けで
写真は保定のために撮ったものではないのですが、写真のようにうさぎを仰向けにするだけでも、少しの間だけですが動かなくなります。その間に素早く点眼します。動く恐れがありそうなら、飼い主の太ももで軽くうさぎを挟んであげてもよいと思います。
うつ伏せで
うつ伏せのほうが落ち着くうさぎであれば、うつ伏せでも構いません。頭や背中を撫でたりしながら落ち着かせ、リラックスしたところで点眼してもよいと思います。動き出すかもしれないので、点眼のときには頭を軽く支えてください。飼い主の脚の間にうさぎを挟むようにすると安定感が増します。
二人で
うさぎが落ち着かないために、一人では無理な場合、一人がうさぎを抱っこして、もう一人に点眼してもらいましょう。写真はうさぎの後ろ足を押さえていませんが、うさぎが動きそうならそっと手で押さえておくとよいですね。
寝たきりのうさぎの場合
自分の足で立って自由に動き回れないうさぎの場合、保定は楽ですね。寝かせているそのままの状態で点眼するだけです。ただ腹這いで寝かせられず、なのはっちのように顔(または身体)を横向けにしか寝かせられないうさぎもいます。その場合には、下向きになっている方の目の点眼の際には身体を起す必要があります。また、下向きになっている眼の保護のことにも気を使いますね。眼の保護については後述します。
歩けないうさぎの保定の例
横向きで
なのはっちのように寝たきりのうさぎは、横向きに寝かせて行うと楽です。
目薬のさし方
うさぎに目薬をさす方法を説明します。ほとんどのうさぎは、初めて目薬をさすとびっくりして、次から嫌がるようになるので、最初に無理に押さえつけたりして怖い思いをさせないことが最大のポイントです。
気を付けること
1.安全にしっかりと保定する。
2.無理をしない。
3.手早く済ませる。
まずうさぎに恐怖心を与えないように、安全にしっかりと保定しましょう。飼い主の不安な気持ちはうさぎに伝わるので、落ち着いて行います。毅然とした態度で。自信がない場合、ぬいぐるみで何度か練習してみてはいかがでしょうか。
うさぎの様子をよく見て、怖がっているようなら無理に続けないようにしてください。飼い主が毅然とした態度でしっかりとうさぎの身体を安定させることができれば、保定は上手くいきます。うさぎが怖がっていると、目を大きく見開いたり、逃げようとして強く抵抗したりします。そんな時は無理に続けずに、うさぎが落ち着いてから再度やってみてください。
保定できたら、手早く点眼します。うさぎが「あっ!」と思っても抵抗する間もないくらいにササッと行います。コツは目薬を目の真正面から入れようとせず、仰向けの場合は目頭あたりから、うつ伏せの場合には目尻あたりから入れると比較的上手くいきます。目薬容器中の雑菌混入を防ぐため、目薬の先端が目やうさぎの身体、飼い主の手に当たらないように注意しましょう。
眼軟膏の塗り方
気を付けること
1.安全にしっかりと保定する。
2.無理をしない。
3.手早く済ませる。
気を付けることは点眼のときと全く同じです。眼軟膏は目薬と違って、目に馴染ませる必要があるので少し手間がかかります。うまく眼球の上に軟膏が乗らない時には、清潔なカット綿やティッシュで拭きとり、再度やり直しましょう。
その際に眼球を傷つけないよう、注意しましょう。眼の中に入れる薬なので多少目の周りが軟膏がついてしまっても構いませんので、はみ出た軟膏を無理にふき取る必要はありません。