牧場のうさぎ飼育環境改善願いのその後

前回の記事で、2017年10月9日に行った大分県竹田市にあるガンジー牧場(ガンジーファーム)で、うさぎ小屋の不衛生な飼育環境を報告しました。先日、ガンジー牧場から連絡があり、飼育環境の改善報告がありました!以下、詳細です。

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うさぎ飼育環境の改善報告内容

しばらく音沙汰がなかったので、このままおしまいになるのかな~とあきらめかけていた時、ガンジー牧場からメールが届きました。内容は次のようなものでした。

先日ご指摘いただきました、うさぎの飼育の件ですが、すべてではありませんが、改善した所の写真を添付いたします。
水を入れるボトルの交換、ゲージ内の清掃のところです。
あと、1つのゲージに複数のうさぎをまとめている所に関しては、別の場所に飼育スペースを設けるよう計画中です。

改善点は以下の2つでした。

  • 藻が発生して緑色になっていた給水ボトルをきれいにした
  • うさぎの排泄物がたまってハエが飛んでいたケージの清掃

うさぎケージ環境 改善前と改善後の写真

わかりやすくするために、改善前と改善後の写真を並べてみます。写真をもう少し大きくしてみたい場合は、クリックで大きく見ることができます。

改善前 改善後

過密飼育環境の改善予定

ガンジー牧場のうさぎ小屋を訪れた時、水や排泄物のほかに気になった、一つの空間にひしめき合うように詰め込まれた子うさぎ達でした。この点もメールにて環境改善のお願いをしていました。

送られてきた写真は依然とほぼ同じ環境でしたが、ケージではなく木の箱に変っていました。このうさぎ達に関してはガンジー牧場からのメールで別の場所に飼育スペースを設けるよう計画中とのことだったので、この状態は一時的なことだと理解しています。

早くのんびりと快適に過ごす環境が整うことを願うばかりです。思えばうさぎ小屋には、かなりの数のうさぎがいました。あの空間に一匹ずつ入ったケージを置いていくと、ケージが収まりきらないことは想像できます。それで別の場所での飼育になるということなのでしょう。

食事面で、さらなる改善を提案

今回、改善後ということで送っていただいた写真を見て、気になることがありました。おそらくこの記事を読みつつ写真を見てお気づきになる方は多いと思います。

そうなんです。牧草がないのです。

牧草はうさぎの主食なので、この点については黙っているわけにはいかず、さらに改善の提案をしました。

うさぎ小屋の近くにヤギやヒツジがいたのですが、そのエリアににんじんが売っていました。子どもたちは手ににんじんを持ち、思い思いに動物たちにあげていました。うさぎももちろん食べていました。

でも・・・なんとなく見た感じ、うさぎもにんじんに飽き飽きしているような?!にんじんを置くかわりに、牧草を置いたらどうかなと思いました。管理や掃除に手はかかるけれど、ケージ内には常に牧草を入れておいてもらいたいです。

牧場の一日の仕事は重労働だと思います。でも一日に2回、牧場の生き物に食事をあげると思うのです。そのときに牧草を総入れ替えしてもらうだけでいい。たくさんの牧草はコストがかかるのであれば、来場者へ寄付をお願いしてもいいと思うのです。寄付というのは、私の夫の意見でしたが。

うさぎでスティック数本100円というのをやめて、牧草代とすればどうでしょうかね。ま、それは牧場側で考えることでしょうから、そこまで口出しはしません。

食事事情も、大きな改善があることを願います。

牧場の中のカフェで出会ったうさぎ

今回は九重温泉旅行へ行ったときに、思い付きで訪れたガンジー牧場。牧場敷地内にあったカフェでは、看板うさぎさんが2匹いました。牧場のうさぎとは関係ないうさぎで、このお店の方が飼育しているようでした。

見つけた時に、ちょうどお昼時だったのでそのお店で昼食を食べました。お店の前に2つケージが並んでいて、普通のうさぎ好きの人が飼うような環境で暮らしていました。張り紙があって見てみると「おやつ代や医療費の募金」のお願いでした。一人100円。募金した人には特製の黒蜜きなこ団子をプレゼント。

お団子100円と考えても、そう悪くない。それにこのうさぎたちが具合の悪いときに病院へ行けるのならと、100円募金しました。お団子はその場で作ってくださったので、温かで美味しかったです。

お店、牧場に必要なうさぎなら、寄付を募ることもありだと思いました。

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コメント

  1. シナモン より:

    年末にガンジーファームを訪れた者です。うさぎさん達の飼育環境がとても悪かったので心が痛み、何か情報がないかと探していたところこちらにたどり着きました。
    具体的には、糞が踏み固められてたまっている・牧草は与えられていない・水の量が少なく凍っている・防寒対策がボロボロのフリース一枚だけ!極寒の久住で大丈夫なのかと今でも心配でたまりません。飼育環境は10月に改善したとの事ですが、わずか2か月でこの有様…カフェのうさぎさんたちとは雲泥の差。どうしたらちゃんと飼育してくれるのでしょうか。(すみません、愚痴になってしまいました)

    • ayumi より:

      シナモンさん
      年末にガンジーファームを訪問されたとのこと!情報ありがとうございます。
      と同時に・・・とても残念でたまりません。改善したとのメールと写真が届いた時に、牧草についても言及したのですが・・・。水も凍っていて量も少ない、それに寒い中防寒対策がまともに取られていないのですね。
      うさぎを愛する者としては、本当に心が痛み、想像するだけで居ても立っても居られない気持ちになります。
      牧場側の事情を牧場側に立って察してみると、費用と人材の不足あたりでしょうか。それならそれで、うさぎを飼うのをやめたらいいと思うのですが。
      ツイッターとフェイスブックで呼び掛けてみようかと思います。どうなるかわかりませんが、何もしないよりはいいかもしれません。もしもそれで情報が集まる様ならば、その後再度ガンジー牧場にメールで、うさぎに対する関心度の高さを数字で示すと動いてくれるかもしれませんね。この件はまた、進展があればホームページ、SNSで報告します。ありがとうございました!

    • ayumi より:

      シナモンさん、再度お返事を書きました。
      その後、フェイスブックのうさぎ好きグループにこの一件につき、報告しご意見やお知恵を伺ったところ、保健所や場合によっては警察への通報という手段があると教えてもらいました。

      そこで昨日、保健所に電話しました。以下は、フェイスブックのうさぎグループのメンバーさんたちへの報告をコピーしたものです。保健所へ私から伝えた内容と、保健所が現地調査をした結果の報告内容です。

      ************************************************************

      昨日、私から管轄の保健所に連絡しました。私が一度牧場へ改善願いをした後、改善されたこと、その2か月後に訪れた人の情報によると、改善前とさほど環境が変わらず劣悪であった経緯も話しました。
      内容はまとめると次の通りです。

      1.2017年9月 小屋にハエ多数
      2.同月 排泄物堆積 改善願いをして一旦は綺麗になったが、2017年12月 再び排泄物堆積の目撃情報あり
      3.2017年9月 給水ボトルの水が緑色(不衛生)、改善願いをして一旦はきれいになったが、2017年12月 水が少なく凍っていたとの目撃情報あり
      4.2017年9月 一つのケージに5匹ぐらいが詰め込まれていたが、改善願いをして1ケージに1匹ずつになった
      5.2017年9月牧草が見当たらない 同年12月も同じ
      6.2019年12月 防寒にボロボロのフリース1枚のみ(寒い土地にも関わらず)

      対応してくださったのは獣医師でした。丁寧に話をきいてくださった後、現地を確認に行き、動物愛護法に基づき決められた規則から外れている部分については指導を行うという話をされました。

      今朝、現地確認の結果報告を受けました。

      1.排泄物の堆積は認められなかった(毎日ケージ内の掃除をしているとのこと)
      2.ペットボトルには水が十分入っていて、きれいだった
      3.ケージに入っているうさぎの数は改善後と変わらず、1ケージに1匹ずつの飼育だった
      4.牧草は与えているとのこと(*1)
      5.防寒対策は協議中(*2)
      6.うさぎとのふれあいスペースに糞が落ちていた点については、清掃を指導した(清掃記録を残すことも指導)

      以上の報告を受け、驚きました。どういうことでしょうか。
      いくつか質問をしてみました。

      *1牧草を与えているという点
      現地確認の際、牧草がやはりケージ内になかったらしいので、牧草を与えるか聞いたところ、牧場は与えているとのこと。牧草がどこにあるのか、保健所が聞いたところ、牧草は別の場所に保管していて、うさぎには与えているという返答。私が一日にどれぐらいの量を与えているか聞くと、それは未確認とのことでした。

      *2防寒対策について
      小屋の中にケージがあることで、雨風をしのげる環境にはあるが、冬は寒さが厳しい土地なのでそれ以外の対応策を保健所から牧場にたずねると、協議中とのこと。フリースを入れていたという目撃情報を伝えていたため、その話になったと思われますが、牧場に予算の関係上、動物用の洗濯施設がないために、今のところ対応がきちんととれていないらしく、協議中とのことでした。

      以上のような報告を受け、釈然としないのですが、これが現状のようです。
      保健所ができる指導には限界があり、動物保護法のもとに決められた規則を、動物取扱業者が逸脱している場合には指導するということなので、さすがに家うさぎのようにはいかないことは致し方ありませんね。悔しいけれど。

      もしも牧場側が保健所が来ることを知って(訪問時に連絡するのでしょうかね)、それで急いで水をきれいにしたりケージ内を清掃したのかもしれません。
      しかしそれはそれで、お客さんは見ているんだということは多少なりとも牧場には伝わったと思います。

      私のうさぎのブログでも、引き続き情報提供を求め、何かあればまた動いてみようかと思います。
      すっきりしない結末でしたが、スルーするよりも前進はあったと思います。

  2. シナモン より:

    ayumiさん、色々ありがとうございました。何度も何度も読み返しました。
    牧場側の言い分は腑に落ちない事ばかりで本当に悔しいです。
    でも、ここで悶々としていても何も始まらない!ayumiさんの行動力とうさぎ仲間の皆さんの情報、そして保健所の方の対応に、私にも何か出来る事があるよと教えていただいた気がしました。
    ayumiさんのおっしゃるように、大切な事は関わり続けていくこと。少しでもうさぎさんたちの環境が良くなるように願って…これからもよろしくお願いします。

    • ayumi より:

      シナモンさん
      お返事を読んでくださり、ありがとうございます。
      SNSを通じて呼びかけると、いろんなことを教えてもらえたり、勇気づけられることがわかりました。
      そして一人の行動は小さいけれど、その行動によって何かが変わっていくと信じています。小さな行動でも実行する人がたくさんになったら、大きな力になりますよね!
      うさぎさんたちのために、私たちができることをできる範囲でしていきたいですね。

  3. M・H より:

    初めまして。偶然こちらのサイトに巡り合い、わらをもつかむ思いでこれを書いています。長いコメントになりますが、以下よろしくお願いいたします。

    私はガンジー牧場から車で10分ほどのところに住んでいます。5年前に県外から当地に移住してきました。私も過去数年にわたりここで飼育されているウサギたちの処遇に大変心を痛め、牧場には何度となく改善を申し入れてきました。が、なかなか改善がされずいらだたしい思いをしていました。ところが先日、牧場を訪れた際、私が以前要望していた隣接のウサギ小屋の補修がなされ、ウサギたちはすでにあの劣悪な飼育小屋から移されているのを確認しました。見たところ目立った問題もなく、それまでの状況からすると飛躍的な進歩です。写真を撮ってきましたのでご覧に入れたく思います。どうすれば送れるのかご教示ください。。

    さて本題はここからです。ayumiさんが好意的に評価しておられる、牧場とは別経営のカフェハウス、「ティーツリー」(大分市に本社があるお茶の専門店)の店先に、客寄せ用に展示されている2羽のウサギのことですが、この子たちの置かれた状況はとてもayumiさんが想像しておられるようなものではありません。最初に私がこのウサギたちを目撃したのは2017年7月のことでした。近年の温暖化の影響もあって、7月8月の盛夏の時期は標高900メートルの久住高原といえども日中の最高気温は30度を優に超え、人間にはもとよりペットたちにとっては過酷な状況です。この2羽のウサギたちはそんな真夏の炎天下に、日除けもされず狭いケージのなかで身動きのできない状況で終日、店頭に曝されています。特に夕方近くになると強い西陽がまともにウサギたちを照らし、見た目にぐったりと弱っている様子が見て取れました。これについて私はこのカフェのオーナーと話し合いをしようとお店の男性従業員の方に事情を聴いたところ、その方は経営者の息子とのことで、自分はウサギのことは何もわからないし、その世話も嫌で嫌で仕方がない、そもそもこのウサギは自分たちが自発的に入手したのではなく、あるところから無理やり押し付けられたものであって、皆が持て余しているのが実情だ、などと延々と窮状を訴えられたので、そこで私は、「では私が新しい飼い主を探しますのでご連絡ください」との社長あてのメッセージと電話番号を息子さんに託しましたところ、翌日、従業員の父親である経営者から電話があり、話を始める間もなくいきなり、「他人のペットについてつべこべ言いやがって。今から出て来い、俺も1時間で着く!!!」などと激しい剣幕で恫喝され、驚愕しました。その口調はまさに、ゴロツキ・チンピラの類のもので、私がいくら息子さんとのやり取りを説明しようとしても聞く耳をもたず、いつまでも激高がおさまらずに私を罵倒し続けた挙句、私がお店に行った際に車に乗せていた大型犬(飼育頭数が比較的少ない猟犬。息子さんが見て話したのだろうと思います)について触れて、「あんな犬を載せて。どうせ人に見せびらかそうと思ってやっているんだろう」などという発言まで飛び出しました。興奮した社長の電話に続いて専務(?)らしき女性も電話に出てきて、これも私の発言をまったく遮断して滔々と、ウサギをそこで飼育する自分たちの信念(?)らしきものを展開しました。こちらはまるで政治家の街頭演説のようでした。しかしその理屈はナンセンスかつ身勝手で、なんらウサギたちの立場からの視点がないばかりか、いかに自分たちが素晴らしい活動をしているかという自己陶酔に満ちた内容でした。その主張は要約すると、昨今の日本の子供たちは受験勉強に追われ、本来子供たちが持つべき感受性や情緒が喪われている。そこで自分たちがこれらのウサギを展示し、牧場を訪れる多くの子供たちに自由に触ってもらい(!)、いのちのすばらしさ教える情操教育を施しているのだ、というものです。聞くところそれは立派な志しですが、こんな過酷な飼育環境にウサギを置きながら情操教育もないものです。私は女性に対し、なにはともあれ早急に日除けを作ること、また西日の差し始める頃には屋内にいれてほしいと要請し、女性はそれは元からやっていることだと反論する一方、私の指摘を受けてそうではなかったと知り、今後は善処することを約束してくれました。ところがそれから日を置いて再び様子を見に訪れると相変わらず炎天下の状態です。従業員である息子さんにそれを指摘すると前回とはうってかわってもう全く私に心を閉ざしており、あからさまに「ウザイ」という反応です。また電話では女性は、ウサギたちは毎日従業員が自宅に持ち帰り、室内ではケージから出して自由運動をさせている、と話していましたが、それについて息子さんに確認すると、閉店後は店の中の物置部屋にケージごと置いていっているとのことでした。その部屋を見せてもらったところ3畳ほどの窓もない空間で、当然ながら空調もなく、夕方と言うのに蒸し風呂状態でした。私は前述のように牧場からほど近いところに住んでいますが、盛夏の間は就寝中も含めて終日、エアコンをつけています。そのくらい暑いのです。ともあれこういうことがあって私はこの人たちは信用出来ないと思い、牧場の支配人(この人については後述します)に相談を持ちかけたところ支配人は、ティーツリーはあくまでテナントであって自分たちの立場であれこれ指導することはできない、という回答でした。一方、牧場は牧場で、自分たちが飼育しているウサギの状況もひどいものでしたから、私は牧場の飼育小屋で支配人にそれを指摘し、隣接する既存のウサギ飼育場(なんでもかつて、金網が破れてウサギが脱走することが続いたので、現在の飼育小屋で飼うようになったとのことでした)を修繕してそこにウサギたちを移すよう申し入れました。支配人はそれを約束してくれましたが、終始ニヤニヤしながら私の話を聞き、見るからに「面倒くさい」という様子なのが不快でした。一方、ティーツリーについてはその後も根気よく店に通い、かたちばかりですが葦簀の日除けがつけられるようになり若干改善しました。それでも、摂氏30度を超える戸外に日中ずっと放置することじたい不適切であることには変わりはなく、また訪問した3回に1回ほどは蔽いをするのを忘れていることがあって、その都度息子さんには指摘を繰り返しました。

    さてその後のことです。昨年の12月の最初の週、久しぶりに牧場を訪れると、今度は何と厳寒の寒風の中に風をよける蔽いも何もなく、またあの2羽のウサギたちが店頭にケージごと曝されていました。この時期、久住高原は日中の気温は摂氏3~5度ほどしかなく、しかも強風が吹くので体感気温はもっと下がります。2羽のウサギたちは寒さに凍え、せめて体の一部でも風を避けようと、わずか数センチのエサ入れに身を寄せて丸くなっていました。私はそれを見て哀れさに思わず涙がこぼれました。そこで私は、今度という今度は牧場を介してティーツリーの社長と話を付けようと前述の牧場の責任者(支配人)に面会を申し入れました。いくらテナントとはいえ同じ敷地内での営業については、運営主体である牧場に管理責任があるはずだからです。また、こうした思いを抱いている客は私だけではないはずですし、こんな虐待を放置することは牧場にとってもイメージダウンになると思いました。そこで私はできるだけ冷静を保ち(内心は怒りで震えていましたが)、前回は体よく断られて引き下がったものの今度は一歩も引かないという覚悟で(しかし穏やかに建設的な話をしようと)T支配人に面会したところ、T氏は前回のときのニヤニヤ顔とは打って変わって、私の姿を認めるや私に詰め寄ってきて、「またウサギのことですか。ティーツリーには自分たちは干渉できないと言ったでしょう。もう私はあなたとはいっさい話をしません。帰ってください、帰らないのなら警察を呼びます」といってその場で本当に地元の駐在所に電話を掛け、たまたま留守電だった相手に、「もしもし、今ここに不法侵入をしている人がいて困っています。すぐ来てください」などと録音し始めました。私は驚いて、「いったい私が何をしたからと言って警察を呼ばれなければならないのですか」と問い、「私もその駐在さんはよく知っています。私も駐在さんに事情を聞いていただきたいと思いますのですぐに来てもらいましょう」と言って私も電話を掛けようとすると、T氏はさすがにまずいと思ったのか逃げるようにその場を無言でそそくさと立ち去りました。私は今度こそは絶対に後に引かないと心に決め、T氏とのやり取りのあと、ガンジー牧場を運営するM社(大分市に本社を置く。もとは精肉会社。近年はホテルや観光施設など多彩に企業展開をしている)に架電し、総務課に事情を話すと、牧場の総責任者というK氏が電話口に出てきました。K氏は、「牧場の運営はすべてTに一任している。個別の案件については本社はいっさいタッチしないし回答もしない」と素っ気なく言い、早々に電話を切られました。呆然とし怒りが沸いてきましたが、しかし私の私憤はどうでもよく、ただウサギたちが哀れでどうしてよいかわからず、そこで思い余ったすえ動物愛護法という法律があるのをよすがに管轄の竹田署に相談しましたところ、それは保健所に相談した方がよいとのことで、やはり管轄である豊肥保健所に相談をしました。するとおそらくayumiさんのことではないかと思うのですが、「ガンジーのウサギについてはこれまで数回、告発が保健所に寄せられている。すでに糞の始末や清潔な水が与えられているのは確認済みだ」と答えたうえで、ティーツリーのウサギについては何も聞いていない、調査をするには相手の同意が必要で相手が応じなければそれまでである。またたとえ問題が見つかっても指導をする権限は保健所にはない、などと消極的な回答しか得られず、いずこも同じのお役所対応にがっかりしました。一方、こんなやる気のない保健所に中途半端なかたちで介入されたらあの社長のことだからよけいこじれて、その結果、当のウサギたちに危険がおよぶかもしれないと考え、保健所のことはあきらめました。その後なんとかM社の経営幹部に直接、訴えられないかと思案していたところ、M社が運営する或るホテルの支配人(この方は大変人情味のある人で、私の訴えに真摯に耳を傾けてもらいました)に行き着き、この人を通じてM社の社長秘書という人を紹介してもらいました。さてその秘書に面会を申し入れて直訴しましたが、この秘書は前述の牧場の総責任者以上に冷淡で、たかがウサギごときのことでなんでそんなに騒ぐのか、といった風情で全く取り合ってもらえず、ここに至って私はもはや精根尽きたという感じでまったく動けなくなりました。これが昨年12月中旬ころの話です。結局何も事態は動かず、自分の非力が悲しく、ただただウサギたちのことが可愛そうでなりません。

     さてウサギたちのその後ですが、冬休みに入るあたりからふっつりと姿を見なくなりました。気になって客を装いお店に架電して、アルバイトらしき女性従業員にそれとなく尋ねると、ウサギは店側が連れて帰ったという回答でした。おそらく冬季に入って牧場じたい客が少なくなり、カフェも閉めている日が多くなったことでウサギの展示を中断したのでしょうが、これから春先にかけてまたぞろウサギたちを店先に曝すつもりであるのは目に見えています。さらに夏になりまた冬が来て、ますます過酷な状況にウサギたちが置かれることが本当に心配です。

     現在私が考えていることは、これまでの経緯からあまりほとんど期待はできませんが、思い切ってM社の社長に直接訴えてみようと思うのです。具体的には書留で書簡を送ってみようかと思うのです。しかしM社は県内では有数の大企業であり、「たかがウサギごときのことで」真摯に取り合ってくれるとはあまり思えません。しかしほかにどんな手立てがあるか皆目見当がつきません。

     以上、長々と取り止めもなく書きました。できれば直接お話をしてお考えを伺いたく、つきましては電話番号をお伝えしますので私のメールアドレスにメッセージを頂けませんでしょうか? 

     以上よろしくお願いいたします。M・Hより

    • ayumi より:

      M・Hさん、コメントありがとうございます。お返事が遅くなりすみません。
      じっくりと読ませていただきました。あの牧場のお近くにお住まいで、そのために頻繁にカフェや牧場へ足を運ばれて、うさぎの環境改善のために尽力されたのですね。
      コメントを読ませていただき、もう一度深く考えさせられました。私はうさぎの情報、特に病気と介護を中心に発信し、少しでもうさぎを飼っている人の力になればと思ってやってきました。
      この記事で書いたガンジー牧場のことは、実際に私が観光に訪れ、たまたま惨状を目にしてしまったため、放っておけずに行動したことでした。そして実際に行動してみて感じた壁は、確かにありました。一個人としてできることには限界がありました。
      今回お知らせいただいた件は、個人で動くよりも動物愛護に関わる組織へ助けを求めたほうが良いのかもしれないと思います。このサイトでもM・Hさんを失望させてしまうのは本当に心苦しいのですが、この問題に本格的に乗り出すには絶対的に私の力不足を感じます。大分県のホームページに動物愛護のページがありました。今年の2月17日に、大分県に「おおいた動物愛護センター」がオープンしたそうですね。こちらに相談されるのが良いのではないでしょうか。https://www.pref.oita.jp/site/doubutuaigo/douaisenntaopen.html
      お力になれずに本当に申し訳ありません。